研究課題/領域番号 |
11480254
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
井街 宏 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10010076)
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研究分担者 |
小林 信一 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20323610)
鎮西 恒雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (20197643)
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キーワード | CCD / 微小循環 / 人工循環 / 長期連続観察 / 赤血球 / 微小循環観察プローブ / 循環制御 / 微小循環解析 |
研究概要 |
本研究は、世界で初めて可能になった微小循環の長期連続観察方法を研究の手段に使うことによって今まで不可能であった微小循環からの循環動態の評価を可能にすることを研究の最大の特色としており、具体的には各種の人工循環の流れの形態や制御の方法が長期にわたって物質交換を含めた微小循環に及ぼす影響を観察して解析し、生体の人工循環に対する適応機構を解明すると共に最適の人工循環のあり方を明らかにすることを目的としている。 本年度は、昨年度開発した焦点距離が可変な微小循環観察プローブ(直径4mm、長さ4mmの非球面マイクロレンズで3倍の拡大率を有する)をエポキシ樹脂で包埋して麻酔下のヤギの腹壁皮下に埋め込んだ。透明なアクリル樹脂製ステージ上に皮下の結合組織を固定し、焦点を合わせ、後方からLEDで照射して皮膚を閉じた。プローブの画像は有線で背中の皮膚上に導出し、発信器でTVまで飛ばし観察した。ヤギが麻酔から覚醒した状態で24時間の観察を行った。この結果、ヤギの赤血球(3ミクロン程度)や白血球の動きが観察できることが確認された。また、同時に体動によって微妙にずれる焦点を体外から調節できる機構の必要性も明らかになり、その開発を行った。 これと平行して、人工心臓装着ヤギの眼の結膜の微小血管(細動脈、細静脈)の挙動の観察を拡大写真撮影の技法を用いて行った。最長51日間の観察では両者の直径の比は極めて正常に近く、この方法が微小循環の評価に有効であることが明らかになった。
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