研究課題/領域番号 |
11480260
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
大河原 久子 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (10075468)
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研究分担者 |
広谷 紗千子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (70211513)
土谷 まり子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00266826)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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キーワード | 再生医療 / バイオ人工膵臓(島) / 膵幹細胞 / 免疫隔離 / ブタ膵内分泌細胞 / ブタ膵細胞分離 / Diffusion chamber / 異種移植 |
研究概要 |
再生医療におけるバイオ人工膵島の役割:代替え療法としての人工膵臓(島)を完成させるためには、(1)宿主と移植・異種動物(ブタ)細胞の免疫隔離。(2)ヒト・動物細胞の凍結保存または培養による免疫原性の低減化。(3)ヒト・動物細胞細胞のin vitroにおける大量収集法の確立。(4)自己・非自己細胞(臓器)の再生。(5)ヒト胚性幹細胞(ES細胞)の利用。(6)自己ES細胞の利用。(7)膵幹細胞(stem cell)の利用。(8)臍帯血の利用。が必要となる。更に、安定した膵細胞の供給と維持には、方法論的に二つの可能性がある。すなわち、既に形成された細胞の長期維持もしくは不死化による方法と、いわゆる胚性、幹細胞などのprimitiveな細胞を獲得し供給源とする方法である。以上のような背景のもとに、ヒト糖尿病の根治療法をめざして、まずDonor細胞として用いる、「ブタ膵内分泌細胞の分離・精製の確立」を我々の考案した細胞分離器を用いて行った。 1)分離・精製したブタ膵内分泌細胞の機能維持を計る目的で、その培養法の確立、機能解析等の検討を行った。 2)更に、培養期間中におけるブタ膵内分泌細胞の抗原性の低下(抗原決定基の修飾:Immunomodulation)について、 3)Bio-artificial pancreasとしてのDiviceであるDiffusion chamberの条件、およびその移植効果をストレプトゾトシン誘発糖尿病ラット・犬、自然発症糖尿病サルで検討した。 4)異種移植における、人畜感染症についてPREV-infectionの検討を行い。 5)最後に、ブタ膵内分泌細胞の遺伝子解析とその分化・増殖に関する転写因子の発現を観察した。 これらの研究は、今後の研究の発展に繋がる有用な実験データーを提供したものと思われる。
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