研究課題/領域番号 |
11490012
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
清水 栄 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (10110545)
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研究分担者 |
横川 弘一 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (50283122)
宮本 謙一 金沢大学, 医学部附属病院, 教授 (30100514)
鈴木 永雄 金沢大学, 自然科学研究科, 教授 (50092250)
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キーワード | 情報処理教育 / 医療・薬学情報学 / 地域医療支援 / 薬薬連携 / プロブレムリスト / 備蓄情報共有化システム |
研究概要 |
本研究の目的は薬学情報教育体系化と地域医療支援情報処理システム開発の2点である。本計画研究は4年を予定し、本年度は初年度である。 (1)情報教育に関するアンケート調査を予定していたが、榊原らによる「医薬品情報学教育に関するアンケート結果」 (医薬品情報学、1,4-11(1999,8)が報告された。我々の意図するところと完全には一致しないが、続けてアンケートするより次年度に延期することとしアンケート内容を再検討中である。標準的テキストは本学3年次情報科学演習、4年次医療薬学演習、並びに医療薬学専攻にて使用し以下の成果も取り入れ充実させつつある。 (2)本学付属病院薬剤部との共同研究により、プロブレムリストのスタンドアローン型データベース構築とインターネット上でのインターラクティブページの構築を完成させ報告した(第19回医療情報学連合大会、1999.11、横浜)。今後、日本病院薬剤師会が推進しているプレアボイドや日本薬剤師会の推進する薬剤イベントモニタリング(DEM)との整合性を図ることも今後の課題である。また、我々の目的である地域薬薬連携を目指したプロブレムリストと連動した患者・薬局向け退院時服薬指導データベース構築も開始したが、患者プライバシー保護や医療従事者の守秘義務と情報公開のギャップに関する医療現場の実状が明らかになった。一方、医薬分業の推進および医師からの信頼性の確保のためには調剤薬局における医薬品備蓄の充実が求められているところであるが、かなりの経済的負担を強いられるのが現状であり、一部地域において備蓄情報共有化システムも導入されている。我々は地域薬局と共同でインターネット上にセキュリティーを確保しつつ、登録・更新可能な模擬備蓄情報システムを構築し、その実用性を確認した(日本薬学会第120年会、2000.3、岐阜)。今後、その実用化が期待される。以上、本年度明らかにされた課題の解決を目指し、継続研究する。
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