研究課題/領域番号 |
11490018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田中 耕司 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (10026619)
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研究分担者 |
応地 利明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (60024212)
加藤 剛 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (60127066)
立本 成文 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (50027588)
速水 洋子 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (60283660)
石川 登 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (50273503)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | フロンティア仮説 / フロンティア社会 / 開拓社会 / 境界 / 資源利用 / 海域世界 / 地域間比較 / 地域研究 |
研究概要 |
3カ年の期間中、各年度に5回の研究会を開催し、東南アジアのフロンティア状況とアメリカ合衆国、アフリカ、南アジア、中国、近世・近代日本のフロンティア状況とを比較した。各地域のフロンティア社会の特性や永続生について比較するとともに、フロンティア社会としてある地域をとらえることの意義を、人口移動、土地・資源利用、開発、あるいは国境・民族・ジェンダー等のさまざまな境界の形成と変容などの今日的な問題群の中で考察した。 アフリカにおいてはローカル・フロンティア、南アジアにおいてはサイレント・フロンティア、そして東南アジアにおいては内的・外的フロンティアが交差する永続的フロンティアというように、フロンティア状況の生成・展開過程が地域により異なっており、ターナーのフロンティア仮説によって描かれたアメリカ合衆国のフロンティア社会が各地域のフロンティア社会のモデルとはならないことが明らかにされた。また、中国や日本と東南アジアとの近世・近代の地域開発をめぐる比較から、フロンティア社会の永続性が資源管理をめぐる政治的・社会的変容と密接に関連していることが示唆された。 3カ年の研究発表を取りまとめ、「フロンティア社会の地域間比較研究」と題する成果報告書を刊行した。報告書は、1.フロンティア論をめぐって、2.越境・移動とフロンティア、3.資源利用とフロンティア、4.国家・民族・文化とフロンティア、5.開発とフロンティア、の5部構成からなり、総数26編の報告を収録した。
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