研究課題/領域番号 |
11490025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
鈴木 聡 高知大学, 農学部, 助教授 (90196816)
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研究分担者 |
川端 善一郎 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (80108456)
中野 伸一 愛媛大学, 沿岸環境科学研究センター, 助教授 (50270723)
川合 研兒 高知大学, 農学部, 教授 (60127925)
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キーワード | Birnavirus / 海水 / 宇和海 / キャリア / プランクトン / PCR / アコヤガイ |
研究概要 |
本研究の目的は、宇和海で起こっている魚介類のへい死に対するマリンビルナウイルス(MABV)の日和見感染体としての関与を明らかにするための一環として、海洋環境の物理化学的およびプランクトンなどの生物的要因変化とMABVの動態の関連性を現地調査と実験で証明することである。 本年度は宇和海の海水中におけるMABVの存在を調査した。遺伝子の検出をPCR法で、タンパクの検出をELISA法で行った。その結果、MABVの出現には季節変動があり、これまでアコヤガイで報告のある通年消長と同様の消長を示した。すなわち、夏季には出現が少なく、秋から冬にかけて増加することが明らかになった。予備調査で、外洋の動物プランクトン(カイアシ類)がMABVを保有していることが明らかになり、これがウイルスのキャリアになっている可能性が示されたので、本年度はアコヤガイ養殖漁場海域で季節ごとに動物プランクトンを採取し、その種組成とMABVの保有状況を調査した。その結果、宇和海の動物プランクトンは複数の種でMABVを保有していることが明らかになった。 以上のように、本年度の研究で予定していた項目の検討はほぼ達成された。次年度は環境中からのMABVの簡便で定量的な濃縮法の開発、および、アコヤガイ、種々のキャリア生物中のMABVの遺伝子変異についても検討する。
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