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2002 年度 実績報告書

金融危機における情報システム投資の経済学的評価手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11553001
研究機関関西大学

研究代表者

鵜飼 康東  関西大学, 総合情報学部, 教授 (70098101)

研究分担者 須田 一幸  神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (00171273)
榎原 博之  関西大学, 工学部, 助教授 (50194014)
柴 健次  関西大学, 商学部, 教授 (40154231)
渡邊 真治  大阪府立大学, 総合科学部, 専任講師 (80254449)
キーワード情報システム投資 / 銀行業 / ミクロ・データ / 生産性分析 / 管理会計
研究概要

平成14年4月に研究拠点である関西大学天六キャンパス「情報システム投資研究室」は関西大学千里山キャンパス「ソシオネットワーク戦略研究センター」に拡充発展した。したがって、研究情報URLは<http://www.rcss.kansai-u.ac.jp/WISI/>に移行された。
研究計画4年目に入る事業の中間報告として、日本における銀行業のミクロ・データ分析の一部が鵜飼康東編著『銀行業情報システム投資の経済分析』に掲載された。具体的には、第7章「情報システム投資のクロスセクション分析」、第8章「アンケートデータによる情報システム投資の分析」、第9章「公表データによる情報システム投資の分析」である。その結果、通説とは異なり、日本の銀行業のIT生産性は米国製造業に比して遜色ない数値であることが明らかになった。
研究分担者の柴健次と須田一幸は、IT投資との基礎となる東京証券取引所上場企業の財務諸表における収益の分布を統計学的に検討した。
研究分担者の榎原博之は銀行がネットワーク・サーバーを分散配置する場合に、どのように分散すると処理速度が最小になるかについてのシミュレーションを行い、動学的ファイル配分関数を用いれば、新たなネットワーク・サーバーを設置せずに情報量を増加させることができることを示した。
計画の最終年であるので、多くの金融IT実務家を招聘して、われわれの中間報告について議論を重ねた。日立製作所金融システム統括本部、日本IBM金融システム事業部、EMC Corporation外資系金融部門、NTTデータ第4公共システム事業部、郵政事業庁西日本貯金事務計算センター、財団法人金融情報システムセンターに所属する金融IT実務家との討論を行った。その結果、計画当初はIT生産性の分析に特化していたわれわれの評価手法は、管理会計の評価手法を大きく取り入れ、多面的な手法になったのである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 柴 健次: ""Accounting Big Bang" and Corporate Behaviour in Japan"RCSS Discussion Paper. 4. 1-55 (2003)

  • [文献書誌] 榎原 博之: "Load Fluctuation-Based Dynamic File Allocation with Cost-Effective Mirror Function"IEICE TRANSACTIONS on Communications. E86-B・4. 1317-1326 (2002)

  • [文献書誌] 鵜飼 康東: "銀行業情報システム投資の経済分析"多賀出版. 267 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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