PCIバスインターフェースをもつCAMACクレートコントローラー(東陽テクニカ製・型番CC7700)をPC-UNIX(Linux)で使用できるようにデバイスドライバーのインストールを行った。このドライバーソフトの動作確認を本研究補助金にて購入したCAMAC FERAモジュールを用いて行った。このデバイスドライバーは、ISAバス用CC7000クレートコントローラーをLinux上で使用するため、著者らが九州大学で開発・使用し、その後、理化学研究所で岡村、岩佐氏により更に改良を加えられ、PCIバスに対応するようになされたものである。九州大学タンデム加速器施設においても、CC7700をLinux上で動作させ、少数核子系の精密実験のデータ収集系として使用された。この実験で用いられた検出器の一部には、本研究補助金にて購入した半導体検出器が使用された。本研究にて作成したデバイスドライバーソフトとその資料となった九州大学、理化学研究所で開発されたソフトウェアは、本校(北九州工業高等専門学校)のホームページから辿れるようにして公開している。また、デバイスドライバーの概要は、本校研究報告に掲載されている。少数核子系の実験の初期解析結果は、日本物理学会2000年春の分科会にて、九州大学の相良グループが発表している。
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