研究課題
PC-UNIX(Linux)上で動作するCAMACクレートコントローラCC7700用のデバイスドライバを再構成し、このドライバーを使用するGUIソフトウェアサンプルを用意した。また、WindowsとLinuxとの連携を行いながらデーター収集を行う環境についてもテストを開始した。これらの成果は、10月に新潟大学で開催された日本物理学会で講演発表した。同会場において、更に多くのデバイスをLinux上で動作するような開発が必要であることが指摘された。特に、CAMACドライバのソフトウェアは、未整理ながらも、Web上に公開されており、学会発表以前から国内外から多数アクセスされていて、このような需要が多いことを伺わせている。秋以降、各企業からも、Linuxに対応した機器、及びLinuxをインストールした機器の商品が相次いで発表されており、本研究の目指す方向と市場の動向が同じ方向性を示していることが改めて認識される。本年度後半の研究では、開発したCAMACドライバを用いた応用ソフトウェアの開発を継続して進めると共に、次のステップとして、WindowsとLinuxの混在・融合した環境での計測システムの開発を始めた。現在進行中のものは、LabVIEWのデータソケット機能によるネットワーク対応性能のテスト、VMwareによるWindows/Linux共存の環境テスト、GPIB装置のDAQ開発である。これらをそれぞれ並行して行っている。データソケット機能によるネットワーク対応性能のテストでは、当研究室のプラズマ発生装置のモニタリングに使用した結果、20kB/sの転送速度が古い機種を用いても得られている。
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