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1999 年度 実績報告書

薄い長寿命炭素ストリッパー膜上への炭素build-up制御法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11554011
研究種目

基盤研究(B)

研究機関高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

菅井 勲  高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助手 (80150291)

キーワード炭素ストリッパー / ターゲット膜 / 放射線損傷 / 炭素ビルドアップ
研究概要

本年度は、本研究テーマの実験に用いる高さ350mm、直径400mmの円柱型多窓付高真空チャンバーを製作した、真空排気はオイルフリーターボ分子ポンプを用いた、チャンバー内壁からの放出ガスを出来る限り小さくするため精密バフ研磨を施し、放出リーク量は1×10^<-10>Pa・m^3/sec内にした。現在の所到達真空度は〜10^<-9>Torr。
10φのホールをもつターゲット枠にマウントした炭素フオイルのホルダー8組、それにビームスポット調整用の石英板とホルダー無しの構造をもつサンプル測定用ホルダーを、左右25cm移動できるトランスファロッドに取付け駆動そう入装置としてチェンバーに取付けた。
本チャンバーには残留ガス分析計、赤外線加熱装置(出力2KW)、熱電対計、赤外線温度計、各種ガス導入口及び観察窓等が取付けられている。
市販のフオイルに対して平均10倍以上の長寿命を示す、我々の開発した"制御型AC・DCアーク放電法"を用いて、厚さ〜3.0±0.5μg/cm^2の炭素フオイルを製作した。
この炭素フオイルをターゲット枠にマウントしてチャンバーのターゲットホルダーに取付け、2KW出力の赤外線をテーパー型石英転送ロッドを通して炭素フオイル面に照射した。その結果、炭素フオイルは室温から最大800℃の高温度まで加熱できることがわかった。
本チャンバー一式を東工大(理)の4MeVのバンデイグラーフ加速器に取付けて、3.2MeV、2μAのNe^+イオンビームを用いて炭素build-up制御法の実験を平成12年5月より開始する。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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