研究課題/領域番号 |
11554020
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
池谷 仙之 静岡大学, 理学部, 教授 (50022223)
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研究分担者 |
堀内 純 株式会社 静環検査センター, 生態研究部門, 研究員
塚越 哲 静岡大学, 理学部, 助教授 (90212050)
鈴木 款 静岡大学, 理学部, 教授 (30252159)
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キーワード | Mother Cultuer / Mono Cultuer / 介形虫 / 実験飼育 / 環境条件 / 微量元素 |
研究概要 |
介形虫の複数種を含む飼育システム(Mother Cultuerシステム)と、単独の特定種を隔離飼育システム(Mono Cultuerシステム)に関して以下のことを行った。 1.Mother Cultuerシステム 通常のガラス水槽(20×33×23cm)を用い、貝形虫が棲息する浅海砂泥底の環境を再現した。飼育水槽の水温に関しては、飼育水槽ごと一回り大きな別の水槽に入れ二重水槽形式にして、2水槽間の水を低温循環水槽とつないで循環させ、その水温をコントロールすることによって設定・管理した。また、水質は底面濾過と外部浄化システムによって管理された。その結果、複数種の介形虫の継続飼育(6ヶ月以上)に成功した。さらに同装置を用いて、これまで飼育が非常に困難であるとされた遊泳性介形虫Vargula hilgendorfiiの継続飼育にも成功した。現在、岩礁域の環境を再現するシステムを製作中である。 2.Mono Cultuerシステム インキュベーター内で、特定種の隔離飼育を行い、それらの継続飼育に成功した。当初に計画した自動で海水の循環・浄化を行う装置はまだ完成していないが、継続して製作を行っている。また、特定種(Xestoleberis hanaii)の飼育個体を用いて、各種環境条件における形態学的・化学的な反応に関するデータが出始めた。特に、石灰質の背甲に取り込まれる微量元素(Mg、Sr)に関しては水温との明らかな相関が捉えられた。
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