• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

大気海洋間ガス交換過程解析用窒素/酸素/アルゴン比精密測定装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11554022
研究機関北海道大学

研究代表者

角皆 静男  北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (00001587)

研究分担者 紀本 岳志  (財)海洋科学研究所, 大阪分室, 研究担当主事
渡邉 修一  北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (00167131)
キーワード窒素(海水中溶存) / アルゴン(海水中溶存) / 溶存酸素(海水中) / 気体交換(海面での) / 生物活動(海洋での) / 気泡 / 二酸化炭素問題 / 海洋環境変化
研究概要

海洋表層では、生物活動と気体交換により、海水に溶けている気体の窒素・酸素・アルゴン比が変化する。そこで、これら3気体の濃度を高精度かつ正確に測定し、上記2過程を解析することを試みた。
測定は、ワシントン大学では質量分析法を用いているが、比較的費用がかからず、絶対値の測定ができるガスクロマトグラフ法によることにした。正確さは、標準気体ボンベをいかにつくるかにある。これは、紀本電子工業の紀本岳志が太陽東洋酸素株式会社の協力を得てつくった。ワシントン大学との相互検定で確認した。高精度を得ることについては、この標準気体をキャリアーガスにして、試料との差を読むことを試みたが、これは失敗した。そこで、試料と交互に測定する方法で、溶存気体の測定値の解析には十分な精度が得られた。
そこで、このガスクロマトグラフを船に積み込み、ニスキン採水器(ロゼット型)で得た海水を、空気に触れぬよう、気泡を出さぬよう注意しながら、速やかにシリンジに移し、測定まで低温で貯蔵したが、1日以内に全試料の測定を完了した。すべての試料を2回ずつ測り、二十数点での鉛直分布を得ることに成功した。
得られた結果を解析したところ、酸素は、滴定で得たものとほぼ同じであったが、表層百メートル、特に50メートル以浅で窒素の過飽和が観測され、その程度がアルゴンより大きかった。この値をもとに気泡の溶入量を求め、その時空間的分布を解析した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] N.Nakayama, S.Watanabe and S.Tsunogai :: "Difference in O_2 and CO_2 gas transfer velocities in Funka Bay."Mar.Chem.,. 72,. 115-129 (2000)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi