研究課題/領域番号 |
11554029
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
細見 彰 筑波大学, 化学系, 教授 (00004440)
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研究分担者 |
伊藤 肇 岡崎国立共同研究機構, 分子化学研究所, 助手 (90282300)
三浦 勝清 筑波大学, 化学系, 講師 (20251035)
北條 信 筑波大学, 化学系, 助教授 (50229150)
富永 美則 長崎大学, 薬学部, 助手 (70100881)
立岩 淳一 筑波大学, 化学系, 助手 (30302350)
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キーワード | 高配位マンガンアート反応剤 / 立体選択的合成 / 1,3-双極子反応剤 / 還元的メタル化反応 / カルボニルイリド / 5配位ケイ素ヒドリド反応剤 / アリルマンガンアート錯体 / プロパルギルマンガンアート錯体 |
研究概要 |
本研究課題で今年度得られた成果を以下に示す。 本研究では有機金属化学における新分野の研究の一環として、高反応性有機金属化合物の合成化学への応用や医薬品の開発を目的とする創薬化学への応用を目指して、合成等価体として機能する有機典型および遷移金属化合物の分子設計やそれらを用いる新規反応活性種の生成と反応、さらにはヘテロ環合成への応用研究を行った。そのために本研究では研究計画に述べた方法に基づき、(1)カルボニルイリド、チオカルボニルイリド、オキサトリメチレンメタン活性種など種々の合成等価体として働く新規有機ケイ素化合物をデザイン合成した。(2)これら化合物を用いて、生理活性の期待できる種々の複素環化合物やその他の環式化合物の高選択的合成法を開発し、その有用性をさらに高めた。(3)これら活性中間体による[3+2]環化付加反応によって他の方法では達成できない新しい不斉誘導反応を見つけ、各種イオノファーとして知られるフラン環を持つ化合物やビオチンやピロリジンアルカロイドなど天然有機化合物合成を企業との連携により実用化を図った。特に1,3-双極子反応剤を用いる不斉環化付加反応の例は少なく、多くの医農薬品を構成する化合物である複素環化合物や、生理活性天然物に多い光学活性5員環複素環化合物の短段階合成法の確立とその実用化を一部図った。また、(4)高配位有機ケイ素化合物および高配位有機遷移金属化合物を用いた立体制御や不斉反応を見つけた。特に反応系の簡単なトリアルコキシシラン-不斉塩基による触媒的不斉増殖を目指し、反応剤としての実用化を図った。(5)高反応性活性種の合成等価体として機能するアリルシラン関連化合物の創製と高選択的有機合成の開発を目的として、展開を図った。その一部は速報として報告した。
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