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1999 年度 実績報告書

液晶のコノスコープ像の精密解析システム構築

研究課題

研究課題/領域番号 11555003
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京工業大学

研究代表者

竹添 秀男  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10108194)

研究分担者 高西 陽一  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (80251619)
キーワード強誘電性液晶 / 反強誘電性液晶 / コノスコープ像 / 相構造 / 光学異方性 / 画像解析
研究概要

HeCdレーザーを購入し、新規に液晶のコノスコープ像解析システムを構築した。HeCdレーザーの導入により、予定通り従来使用していたAr^+レーザーの場合より同じセル厚で見える干渉縞の数が約20%増え、それにより物性値の精度が増した。また予定のシステムに加え、カメラレンズ用のソフトフィルターを高速回転させて入射光をチョップすることにより、像に見られたレーザー光のコヒーレンスによると思われるスペックルパターンが解消され、非常にきれいな像を得ることができるようになった。これを基に反強誘電性液晶に見られる副次相におけるより詳細な光学異方性の電場依存性が測定できる様になった。またソフトについては、波形処理ソフトIgorによりデジタルビデオから取り込んだコノスコープ像の中心を通る水平・鉛直方向の強度を読みとるMacroを作成し、これを基に巨視的な光学的傾き角、屈折率異方性などの基本的な光学物性を得ることができるようにした。そして代表的な反強誘電性液晶MHPOBCのフェリ誘電相の低電界印加時の微小構造変化を捉えることに成功した。現在電場印加時の屈折率の2軸性の定量的な解析を実行中である。また、これと平行して4×4マトリクス法でのコノスコープ像のシミュレーションプログラムを作成するところまでに至っている。今後このシミュレーションに先程の物性値を取り入れ、相構造を仮定した像と実際観測された像のマッチングに関するプログラムを開発する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Akizuki et al.: "Molecular Orientational Sructures with Macroscopic Helix in Antiferroelectric Liquid Crystal Subphase"Japanese Journal of Applied Physics. Vol.38. 4832-4837 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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