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2000 年度 実績報告書

双探針走査トンネル顕微鏡によるナノスケール分子素子の物性科学

研究課題

研究課題/領域番号 11555007
研究機関京都大学

研究代表者

有賀 哲也  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70184299)

研究分担者 高木 紀明  総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教授 (50252416)
キーワード表面 / ナノテクノロジー / 電荷密度波 / パイエルス転移
研究概要

銅(100)表面上のインジウム単原子層について、高分解能走査トンネル顕微鏡、角度分解光電子分光、低速電子回折による研究を行った。この系では、被覆率によっていくつかの構造が形成されるが、各々が、温度変化に伴って相転移を示す。本研究では、これらの相転移現象が、表面共鳴バンドが形成するフェルミ面のネスティングによるものであることを示した。通常の金属状態の下地の上で、表面層のみが電荷密度波状態になることを明確に示したことになる。これは、ナノデバイスの素材として、加工性に富む金属材料を用いることができることを示唆する結果である。
また、昨年度に引き続き、双探針走査トンネル顕微鏡についての開発を進めた。二つの探針の間の位置関係の制御について、いくつかの方法を検討したが、充分な安定性、精度が得られないことが分かった。引き続き、考察をつづけている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Nakagawa et al.: "Fermi surface nesting and structural transition on a metal surface : In/Cu(001)"Phys.Rev.Lett.. 86. 854-857 (2001)

  • [文献書誌] K,Kishi et al.: "Growth mechanism of the Pd(001)-p(2×2)-p4g-Al surface alloy"Surf.Sci.. 460. 264-276 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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