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1999 年度 実績報告書

仮想空間を利用した垂直協調型調型衣服設計支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11555071
研究種目

基盤研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

角所 考  京都大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (50263322)

研究分担者 坂口 嘉之  東洋紡績株式会社, 東洋紡けいはんな研究室, 主任
亀田 能成  京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (70283637)
美濃 導彦  京都大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (70166099)
福嶋 茂信  京都大学, 大学院・法学研究科, 助手
キーワードバーチャルリアリティ / 仮想物体操作 / 立体ディスプレイ / 立体視 / 視差画像 / 衣服設計 / ユーザモデリング / ユーザ支援
研究概要

本年度は,視差画像を用いてユーザに仮想空間を立体提示する際の,仮想空間に対するユーザとシステムの解釈の相違を,ユーザによる仮想物体操作を通じて対話的に修正するという処理の実現について検討した.本研究で実現を目指す垂直協調型衣服設計支援環境では,仮想空間中の衣服形状を3次元のままユーザに提示するために,視差画像を利用することを考えている.この際にユーザが知覚する空間と仮想空間を一致させるには,ユーザの視点と視差画像との位置関係を適切に設定する必要があるが,これを手軽に実現することは難しい.また,仮想空間中の各点間の距離に対する解釈は,ユーザやタスクによって異なる.これらの結果,システムとユーザが同じ仮想空間に対して異なる解釈を持つという状況が生じ,衣服設計のように精密な操作が要求される場面では,操作が思い通りにならない場合が多い.
本研究では,最も基本的な操作タスクとして物体の把持と移動を取り上げ,ユーザによるこれらの操作が成功するように仮想空間を修正する処理を実現した.これらの操作が成功するには,ポインタや仮想物体の位置の精密さがユーザの要求を満たしている必要がある.そこで,この精密さを定める基準として,互いに同一視される位置の最大距離と,区別される位置の最小距離の2つに着目し,これらに対する判断をユーザーシステム間で一致させる.このために,ユーザによる物体操作の各位置において,これら2つに関するユーザの判断を,"ユーザは意図した操作の成功を期待して操作を実行する"という前提に基づいて獲得し,これがシステムによる判断と一致していない場合に,両者が一致するように仮想空間を変形するという処理を繰り返す.被験者5名による物体操作の実験では,このような処理の導入によって操作の成功率が著しく向上することが確認できた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 角所 考: "仮想物体操作を通じた視差画像からの個人立体知覚情報の獲得"ヒューマンインタフェース学会研究報告集. Vol.1,No.2. 87-94 (1999)

  • [文献書誌] Koh Kakusho: "Adjusting the Difference between 3D Spaces in VR Systems and Human Perception through Object Manipulation"Proceedings of IEEE Virtual Reality 2000. 99-106 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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