研究課題/領域番号 |
11555098
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
瀬崎 薫 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (10216541)
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研究分担者 |
小松 邦紀 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (40292750)
佐藤 宏明 キヤノン株式会社, 情報メディア研究所, CMプロジェクトリーダー(研究職)
安田 靖彦 早稲田大学, 理工学部, 教授 (40013106)
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キーワード | 階層的符号化 / ヘテロ環境 / ネットワーク / フロー制御 / プロトコル / コンテンツ / 階層数 / モデム接続 |
研究概要 |
昨今の画像符号化技術とパーソナルコンピュータに代表される端末処理能力の著しい向上により、映像送・受信の可能な端末数は爆発的に増加している。しかしながら、ネットワークの高速化は端末能力の向上に追いついていないのが現状でり現在のネットワークは超高速のATM網から、電話回線を利用したモデムによるインターネット接続に至るまで非常に速度差・能力差の大きいヘテロなネットワーク環境である。本研究ではこのような環境下での効率的な映像の階層的伝送について検討している。 本年度の主な成果は以下の通り。 Loss Less階層的符号化について新しい提案を行うと共に、上位層に割り当てるべき符号量についてのパラメータチューニングを行った。更に、簡単なシミュレーションによりヘテロな環境下にあるネットワークでも本手法が有効であることを確認した。最下流のアクセス系がモデム程度の伝送速度である場合のフロー制御プロトコルを提案し、シミュレーションによりその有効性を確認した。更に、階層的なコンテンツを配置する際に、階層数、その場所、サーバ数等を最適化することによりネットワーク効率を高める手法を開発し、その有効性をシミュレーションによって検証した。現在、これら3手法、即ちコンテンツ配置、フロー制御、符号化を全て組み合わせた場合の総合的なシステムとしての効率化を図るべく理論的な側面から検討を行うと共に、実証実験のための環境開発の準備を行っている最中である。
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