研究概要 |
異種システム共生のためのシステムアーキテクチャとして、異種自律分散システムアーキテクチャーを提案した。本アーキテクチャーは各システム内の複数サブシステムが情報を共通するデータフィールドで接続され、それらシステム間をゲートウェイで接続する構造である。各データフィールドは異質の特性を持つ処理系とデータにより特徴づけられている。このようなシステムを共存させるために、2つの基本技術を提案した。第一は開放型連携技術である。これは、自律したシステムが非同期で駆動し、その結果のデータをゲートウェイを介して他システムへ送出したとしてもそれらを受けたシステム側で連携のための同期、整合化を図るものである。第二は抑制型連携技術である。これはシステムがゲートウェイを介し他システムの状況を把握し、相手システムへのデータ送出やそれに関わる処理の抑制を図るものである。シミュレーションによりこれらの技術の有効性を示した。この結果は国際会議IWDCCA,IWADSで発表、ISADSでも発表予定である。
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