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2000 年度 実績報告書

近赤外光トモグラフィの3次元同時測定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11555111
研究機関神戸大学

研究代表者

吉村 武晃  神戸大学, 工学部, 助教授 (70031127)

研究分担者 中川 清  神戸大学, 工学部, 助手 (50198032)
峯本 工  神戸大学, 工学部, 教授 (60031093)
キーワード生体 / 断層計測 / 干渉計測 / OFDR / OCDR / OCT / 直進光 / 多重散乱
研究概要

生体中を伝搬する直進光を利用した断層計測法(OCT;Optical Coherence Tomography)には、低コヒーレンス干渉法と光周波数走査干渉法とがある。これら2種類の方法を開発し、それぞれの特徴を調べた。その成果を以下に示す。
1.低コヒーレンス干渉法
(1)半導体レーザの波長を37nmにわたって周期的に高速走査し、しかも同期して1週期内の干渉光強度を積分し出力する装置の開発を行い、実効的に低コヒーレンス光源を実現した。
(2)干渉光学系を顕微鏡システムに組み入れ、検出器をTVカメラとし、分散値法を用いて、干渉信号の振幅を画像化した。
(3)玉ねぎ細胞の断層測定を行い、ある一定深さの断層面を空間分解能4x4x8μmの条件で画像化を可能とした。
2.光周波数走査干渉法
(1)半導体レーザの波長を7.2THzにわたって線形にモードホップなしに走査し、干渉信号をTVカメラで2次元的に検出し、しかもフレーム数2,048枚を連続撮影・記録し、またDFT(digital Fourier transform)操作をし、画像化するシステムを構成した。
(2)検出器にTVカメラを用いても、システムのダイナミックレンジを60dBまで高めることができ、約20mmのフィかさ分解能で、断層像の3次元同時計測を可能とした。
(3)生体として、鶏肉-鶏骨からなる2重層の断層測定を行い、境界面の検出ばかりでなく、各層内における散乱情報も画像化できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 吉村武晃: "光周波数変調干渉法による断層計測"O plus E. 21・7. 850-856 (1999)

  • [文献書誌] 吉村武晃: "光の干渉を利用した生体組織の三次元計測技術"応用物理. 69・6. 655-658 (2000)

  • [文献書誌] Hajime Hiratsuka: "Optical coherence tomography system based on sysnthesis of optical coherence function with a wave-length scanning laser source"Optical Review. 7・5. 442-447 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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