• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

細粒分を含む不撹乱自然砂試料を得るための地上一次元凍結法の実用化

研究課題

研究課題/領域番号 11555127
研究種目

基盤研究(B)

研究機関岐阜大学

研究代表者

八嶋 厚  岐阜大学, 工学部, 教授 (90144394)

研究分担者 三村 衛  京都大学, 防災研究所, 助教授 (00166109)
張 鋒  岐阜大学, 工学部, 助教授 (70303691)
岡 二三生  京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10111923)
岡村 未対  建設省, 土木研究所, 主任研究員
田中 洋行  運輸省, 港湾技術研究所, 室長(研究職)
キーワード砂 / 細粒分 / サンプリング / X線回折 / SEM / 液状化 / 一次元凍結 / ラバルサンプラー
研究概要

細粒分を含む砂質土として、南芦屋浜、甲子園浜、ポートアイランド、六甲アイランドの埋立土を採取し、それぞれの細粒分のX線回折を実施して、細粒分の鉱物組成を調べた。細粒分の鉱物組成と液状化強度試験結果の関連を調査したところ、まさ土などに含まれる細粒分は非活性のものが多く、液状化強度の増大にあまり関与しない、一方神戸層群などの堆積岩系の破砕物には活性のある粘土鉱物が含まれていることから、液状化強度が大きくなる可能性のあることがわかった。
ポートアイランドと六甲アイランドの液状化程度の差異を表現する目的で、両人工島においてサンプリングとPS検層を実施した。本年度は、沖積粘土の圧密降伏応力と鉛直有効土かぶりの関係を調べた。その結果、ポートアイランドの沖積粘土層は圧密がほぼ終了しており、S波速度に経年変化は見られないが、六甲アイランドの沖積粘土層はいまだ圧密が進行中であり、S波速度も経年変化(増加)していることがわかった。兵庫県南部地震発生時の沖積粘土のS波速度は、六甲アイランドの方が土かぶりが大きいにもかかわらず、小さかったことが考えられる。S波速度の差異が埋立層の液状化の程度に違いを与えた要因の1つであると考えられる。
次年度以降は、ラバルサンプラーで採取した試料のSEM観察、沖積粘土の繰り返しせん断試験等を実施して、サンプリング手法の確立と、兵庫県南部地震時の埋立地盤の液状化現象の解釈を行いたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 岡二三生: "砂の細粒分組成と液状化の抵抗の関係について"液状化メカニズム・予測法と設計法に関するシンポジウム発表論文集. 1. 419-424 (1999)

  • [文献書誌] 岡二三生: "液状化した埋立地盤における地震動増幅特性とその経時変化"液状化メカニズム・予測法と設計法に関するシンポジウム発表論文集. 1. 539-544 (1999)

  • [文献書誌] Fusao Oka: "Time dependent ground motion amplification at reclaimed land after the 1995 Hyago-ken-Nanbz earthquak"Proc. 12WCEE. CD. 2046 (2000)

  • [文献書誌] Atsushi Yashima: "3-D Analysis to evaluate the effect of soil improvement on liquefaction on man-made island"Proc. 12WCEE. CD. 2116 (2000)

  • [文献書誌] 竹内法道: "ポートアイランド・六甲アイランドで採取した埋立土・沖積粘土の工学的性質"第35回地盤工学研究発表会講演集. (発表予定). (2000)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi