研究概要 |
本研究は都市ごみ焼却灰と廃棄EPSを採り上げ、その軽量性に着目し、道路の軽量盛土材、路盤材及び表層改良材等の建設素材としての再利用技術の開発を行い、また、開発する道路の軽量建設素材の液状化強度の判定と、外力下の力学特性を三軸試験により解明した上で、廃棄EPSの道路土工材としての適用性について総合的に評価する。 本年度は, (1)廃棄EPSと建設発生土からなる混合材料を道路建設材料として用いた場合の支持力機構を解明するために、1g下での積層載荷模型実験を実施した。模型の挙動を評価するために,土圧,変位を経時的に測定した。この実験では、変形挙動をデジタルカメラで撮影することにより、変位ベクトルと破壊モードを視覚的に取得し、積層地盤と通常の土の場合との相違点を明らかにするとともに、静的荷重下での地盤材料としての適用性評価のための基礎データを得た。 (2)都市ごみ焼却灰リサイクルシステムにより無害化された都市ごみ焼却灰の土質工学的性質を室内試験により把握し,軟弱地盤改良材としての適性評価を基礎実験に基づき行なった. (3)研究成果のまとめ 昨年度と今年度の成果をまとめ,研究発表と同時に,研究報告書を完成する。
|