研究分担者 |
堀 智晴 京都大学, 防災研究所, 助教授 (20190225)
中北 英一 京都大学, 防災研究所, 助教授 (70183506)
小尻 利治 京都大学, 防災研究所, 教授 (00026353)
伊藤 一正 株式会社 建設技術研究所, 河川本部, 次長
大石 哲 京都大学, 防災研究所, 助手 (30252521)
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研究概要 |
本研究の目的は,研究組織内のメンバーによって開発されてきた短時間降雨予測手法および洪水制御支援手法を1つにまとめて総合的洪水制御支援システムを作成することである.そのために,それぞれの手法に対する統一化されたマニュアルを作成して研究組織内ですべての手法に対する共通理解を持った上で,それぞれの手法に入力される情報,出力される情報および手法の内部手続きを整理し,それらをコントロールできるようなソフトウエアを開発する.そして,開発された手法を実際の貯水池での洪水制御支援に適用する. 平成11年度には,3年計画の研究初年度として,まず研究組織全員がそれぞれのサブシステムの手法に対する共通理解を持つこと.また,平成11年度後半までにそれぞれのサブシステムを既存の開発環境から,新たな開発環境に移植することを目標にした. サブシステムの共通理解については,まず,研究打合せ会議を開催し,それぞれのサブシステム開発者が十分な時間をかけて,資料に基づいてサブシステムの説明を行うことをおこなった.それを元に統一化されたマニュアルの作成を試みたが,平成11年度中には完成できなかった. また,この共通理解をもとに研究打合せ会議にて,協調問題解決型洪水制御支援手法の方法論を用いたメタシステムとする仕様を決定した.同時に本手法を導入する水系を淀川水系に選定し,選定した水系に関する既存のデータを確認し,後日そのデータを収集した. 次にサブシステムを既存の開発環境から,新たな開発環境に移植することを検討した.まず,最適な開発環境として,当初はWINDOWSを主として,Macintosh,UNIXが混在するシステムを考えていたが,実際のダム現場へ安価な導入やLINUXに代表される最近のPC-UNIXの発達を考えると,PC-AT機にPC-UNIXを搭載した環境が開発に最適であると判断した.また,LISP,C++,C,FORTRANで記述された既存のサブシステム(人工知能を用いた短時間降雨予測システム)を新たな開発環境に移植した.
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