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2001 年度 研究成果報告書概要

汚染された地下環境修復技術の評価と最適化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11555135
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 水工水理学
研究機関和歌山大学

研究代表者

平田 健正  和歌山大学, システム工学部, 教授 (30093454)

研究分担者 田瀬 則雄  筑波大学, 地球科学系, 教授 (40133011)
江種 伸之  和歌山大学, システム工学部, 助教授 (00283961)
井伊 博行  和歌山大学, システム工学部, 教授 (60283959)
研究期間 (年度) 1999 – 2001
キーワード土壌・地下水汚染 / 揮発性有機化合物 / 硝酸性窒素 / 地下水揚水技術 / 土壌ガス吸引技術 / エアースパージング技術 / 減肥効果 / 反応性バリア
研究概要

土壌・地下水汚染対策では,初期には汚染物質の除去率は高いものの,対策が進むと土壌・地下水中での汚染物質の存在形態が変化するため,除去率が低下していく.したがって,対策の初期から最終段階まで単一の技術を用いると,経費がかさむ割には修復効果が上がらない.すなわち,効率の良い対策を実施するためには,先端的技術の開発はもちろんであるが,開発された技術がどのような汚染に効果的であるか,土壌・地下水中での汚染物質の存在形態や挙動特性を正確に把握した上で,適切な技術を選定する必要がある.
このような背景に基づいて,本研究では,効率的・経済的修復対策を実施するための手順の解明,すなわち開発された修復技術の浄化効果や適正評価を行った上で,それぞれの汚染形態に合った修復技術の選定や組み合わせなど,最も効率よく修復対策を実施するための手順の解明を行った.なお,対象物質には最も一般的な汚染物質の揮発性有機化合物と硝酸性窒素を選んだ.
平成11,12年度は,既存の土壌・地下水汚染対策技術を分類,整理するとともに,揮発性有機化合物によって汚染された土壌・地下水を浄化する技術として注目されているエアースパージング技術に関する実証実験を行い,技術の評価を行った.また,茶畑周辺の硝酸性窒素による地下水汚染にも取り組み,汚染の実態と土壌・地下水中での動態の解明に関する調査を行った.
平成13年度は,実証実験に加えて室内実験を実施して,エアースパージング技術の最適な運用方法の検討を行った.一方,硝酸性窒素に関しては,肥料の使用量を減らす減肥対策が地下水中の濃度低下に大きな影響を及ぼすこと,また反応性バリアを使った分解除去技術が有効であることを確認した.

  • 研究成果

    (16件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (16件)

  • [文献書誌] 江種伸之: "地下水中への長期間の空気注入による汚染物質濃度変化について"土木学会水工学論文集. 43. 193-198 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 江種伸之: "地下水中への空気注入による地下水汚染の浄化-野外実験-"地下水技術. 41・8. 36-44 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 井伊博行: "静岡県中部地域での茶畑由来の湧水・池水・河川水の水質について"土木学会水工学論文集. 44. 1155-1160 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 江種伸之: "地下水中への空気注入による揮発性有機化合物の除去効果について"土木学会環境工学研究論文集. 37. 279-286 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 平田健正: "硝酸性窒素による地下水汚染(1)汚染の特徴"地下水技術. 42・9. 42-51 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 平田健正: "硝酸性窒素による地下水汚染(2)汚染の修復技術"地下水技術. 42・10. 38-46 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 田瀬則雄: "硝酸性窒素に汚染された地下水をどう処理するか-自然浄化は可能か"第7回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会講演集. 87-90 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 江種伸之: "水分飽和多孔体へ注入した空気の移動に関する室内実験"土木学会水工学論文集. 45. 319-324 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 田中豊和: "静岡県中部地方の茶畑周辺の地下水について"土木学会水工学論文集. 45. 355-360 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 山野賢一: "茶畑由来の肥料と大井川王水の導水による菊川流域の硝酸性窒素汚染への影響について"土木学会環境工学研究論文集. 38. 197-205 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] N. Egusa: "Effect of air migration on volatile contaminant concentration in subsurface environment"28th JAHR Congress, Austria. A008 in CD-ROM. (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] N. Egusa: "Long term field test on in situ air sparging performance"Journal of Hydroscience and Hydraulic Engineering, JSCE. Vol.18,No.1. 39-44 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] T. Hirata: "Soil and groundwater remediation applied to contaminated sites with hazardolus chemicals in Japan"KIGForum 2000, Kyoto, Japan. 83-94 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] H. Li: "Groundwater Nitrogen and Metals such as A1, Nik, Zn and Mn Contaminations caused by niktrogen fertilizer in two Japanese tea plantations"3rd International Conference on Future Groundwater Resources at Risk. Theme3. (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] N. Egusa: "Field test on groundwater remediation with in situ air sparging"Proceedings of 1st Groundwater Seminar between China, Korea and Japan. 90-95 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Y. Ogawa: "Determination of the abundance of δ^<15>N in nitrate ion in contaminated groundwater samples using an electrical analyzer coupled to a mass spectrometer"The Analyst. 126. 1051-1053 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2003-09-17  

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