研究課題/領域番号 |
11555170
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
土橋 敏明 群馬大学, 工学部, 教授 (30155626)
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研究分担者 |
市川 紀美雄 富士写真フィルム, 富士宮研究所, 主任研究員
八木原 晋 東海大学, 理学部, 助教授 (40191093)
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キーワード | マイクロカプセル / 金属元素 / 固体バッテリー / 放射線治療 / 高分子 |
研究概要 |
(1)固体バッテリー用のマイクロカプセル開発 LiClO4を溶解する高分子溶媒であるPoly(propyleneglycole)(以下PPGと略)を内包するマイクロカプセルを作成した。乳化条件を変えることで、平均粒子径が0.5μmから数μmまでの間で異なるマイクロカプセルを得ることができた。得られたサンプルの動的粘弾性測定から、カプセル壁膜のガラス転位温度(Tg)は、内包したPPGの仕込み比率およびPPG分子量に依存することが判明した。PPGの分子量については低分子量ほど壁Tgは低い傾向が見られ、これはPPG末端のヒドロキシル基による可塑化が原因と推定される。また、得られたマイクロカプセルのSEM観察結果から、コア・シェル構造形成が示唆された。 (2)医療用マイクロカプセルの開発 種々の金属元素を種々の方法で内包したマイクロカプセルを合成し、単位体積のマイクロカプセル当たりの内包量と中性子線照射によるベータ線発生量の試算を行った。その結果TTA(テノイルトリフルオロアセトン)とのキレートによってランタン系重金属元素であるジスプロシウムを油相に分散させたものを内包したマイクロカプセルをベータ線治療に用いることができる可能性が示唆された。(J.Microencapsulation 印刷中)
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