研究課題/領域番号 |
11555198
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
石田 愈 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10016735)
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研究分担者 |
大庭 武泰 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (10313371)
山本 昌志 東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (10262320)
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キーワード | CO_2回収 / 高効率発電 / ケミカルループ燃焼法 / 粒子循環型装置 |
研究概要 |
固体粒子循環型反応装置で、目標温度の1200℃での安定運転に成功した。この1200℃という温度での運転が可能になると、この反応装置を組み込んだ発電システムの発電効率が現在の高性能発電システムの発電効率に匹敵できることになる。燃料としては、水素の他に、CH4を用いた実験も行い、CH4が完全に酸化し、COの生成はみられないことも確かめた。また、反応前後での循環固体粒子の表面状態の変化は走査型電子顕微鏡で観察し、1200℃での運転でも、僅かな変化しか生じていないことも確かめられた。 以上の実験は、これまでも検討してきたNiO/(NiO・Al2O3)粒子を用いたが、その他にFe2O3/Al2O3粒子、Fe2O3/(FeO・Al2O3)粒子を製造し、試験した。これらの粒子はNiO/(NiO・Al2O3)粒子に比べると安価に製造でき、しかも、環境になじみやすい特徴を有している。その結果、これらは1100℃以下の条件であれば利用可能であることがわかった。また、Fe2O3/Al2O3粒子はFe2O3/(FeO・Al2O3)粒子より、耐熱性に優れていることがわかった。この粒子は、たとえば、食品工業で利用する純炭酸ガスを製造すると同時にエネルギーも取り出したい場合などに、応用できる。
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