研究概要 |
本課題ではサブミクロンオーダーでナノ秒オーダーの時間分解能で固体表面のダイナミクスを解明することを目的として,手法開発研究を行っている。今年度は高速現象の検出システムおよびその微小領域測定化のための装置開発に重点をおいて研究を進展させている。これまで,mmオーダーの空間分解能でフェムト秒レーザーを用いたポンプープローブ法により,固体表面に光熱変換過程によって励起したキャリヤの高速移動過程の検出に成功し,かつスペクトル測定を可能とすることを世界的にも初めて実現してきた。一方で,本手法をサブミクロンオーダーの空間分解能をもつ計測法に高度化するために,走査型プローブ顕微鏡の開発を同時並行で行っている。パルスレーザー光を近接場光として試料に照射できるように励起光源として工夫することや検出用チップの作製などその試作をおこなっている。 来年度は計画通り,双方の技術を融合させたシステムの開発とその具現化を検討する。
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