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1999 年度 実績報告書

水晶振動子および電気化学発光を用いた微小マルチチャンネルセンサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11555228
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京農工大学

研究代表者

小山 昇  東京農工大学, 工学部, 教授 (40134845)

研究分担者 難波 祐三郎  エーザイ株式会社, 診断薬部, 課長(研究職)
羽場 方紀  株式会社 明電舎, 材料・デバイス研究部, 研究部長
波戸崎 修  東京農工大学, 工学部, 助手 (40313291)
キーワード水晶振動子 / 電気化学発光 / マルチアレー / 磁気微粒子 / 高感度バイオセンサー / 多成分同時測定 / イムノアッセイ / 臨床医学
研究概要

1.微小電極走査型水晶振動子電極法の確立:
水晶振動子電極の微小部分における質量変化や粘弾性変化を検出するために微小電極走査型水晶振動子電極法を開発した。部分的に金などの導電性薄膜や高分子薄膜を被覆した水晶振動子上で微小電極を2次元に走査させた場合、薄膜を被覆させた部分のみで共振周波数の減少およびコンダクタンスの増加が観察され、水晶振動子の微小部分における変化を定量的に評価することができた。この微小電極走査型水晶振動子電極法により水晶振動子表面における種々の変化の2次元マッピングが可能になった。
2.マルチアレー水晶振動子の試作と特性評価:
水晶振動子の多成分同時測定への適用を図るため、フォトリソグラフィー技術を用い、1枚の水晶基板上に複数(4〜9)の振動子電極を配列させたマルチアレー水晶振動子を作製した。それぞれの振動子電極上で銀の電解析出を行うなどして、各振動子間の相互干渉について評価を行った結果、気相中および液相中において干渉は無く、各振動子電極がそれぞれ独立した検出素子として機能することがわかった。さらに、マルチアレー水晶振動子の2個の電極に異なる抗体を吸着させることにより、それぞれの抗体が特異的に結合する抗原の定量評価を同時に行うことが可能であった。
4.発光性金属錯体の合成と酸化還元反応および化学発光反応の評価
スクシンイミド基を有する2,2'-ビピリジルなどの配位子を合成し、タンパクなどに結合させることが可能なルテニウムなどの発光性の金属錯体を得るとともに、それらの金属錯体をイムノグロブリンなどのタンパクへ導入した。タンパクに固定化された金属錯体の電気化学発光反応について検討を行った結果、発光強度が溶液中の発光補助物質(トリプロピルアミン)の濃度およぼpHに依存することが見いだされた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tetsu Tatsuma: "Multichannel Quartz Crystal Microbalance"Analytical Chemistry. 71/17. 3632-3636 (1999)

  • [文献書誌] Yuzaburo Namba: "Highly Sensitive Electrochemiluminescence Immunoassay Using the Ruthenium Chelate-Labeled Antibody Bound on the Magnetic Micro Beads"Analytical Sciences. 15. 1087-1093 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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