研究課題/領域番号 |
11555228
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小山 昇 東京農工大学, 工学部, 教授 (40134845)
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研究分担者 |
難波 祐一郎 エーザイ株式会社, 診断薬部, 課長(研究職)
羽場 方紀 株式会社明電舎, 総合研究所, 研究部長
波戸崎 修 東京農工大学, 工学部, 助手 (40313291)
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キーワード | 水晶振動子 / 電気化学発光 / マルチチャンネル / 磁気微粒子 / 高感度バイオセンサー / 多成分同時測定 / イムノアッセイ / 臨床医学 |
研究概要 |
平成12年度は、マルチチャンネル水晶振動子マイクロバランス(MQCM)センサーの多成分同時測定への適用と電気化学発光反応系の発光効率の向上について研究を行った。 MQCMを用いた多成分同時測定では、1枚の水晶基板上に4つの微小振動子電極を作成・配列した4チャンネルMQCM上の各振動子電極表面に抗原を固定化し、溶液中に存在する2種類の抗体の同時測定を行った。その結果、それぞれの抗体をほぼ定量的に検出することができた。さらに、4チャンネルの中の1チャンネルを用いて電極表面への抗体の非特異的な吸着について検討を行うことにより、より定量的な評価が可能であることが示唆された。 ルテニウムトリスビピリジル錯体(Ru(bpy)_3^<2+>)とトリプロピルアミン(TPA)電気化学発光反応系の発光強度に影響を及ぼす種々の要因について検討を行った結果、反応電解質溶液にアジ化ナトリウム(NaN_3)を添加した場合、発光反応がより低電位で起き、さらに、発光強度の大幅な増加が得られることが見い出された。NaN_3共存下においてTPAの酸化電位が負電位側にシフトしたことより、白金電極表面に吸着したアジドイオン(N^-_3)が白金電極表面の酸化を抑制することにより、TPAの酸化反応がより速やかに起き、その結果、発光反応電位のシフトと発光強度の増加がもたらされたと推定された。発光反応溶液にイオン性の界面活性剤を添加した場合、発光反応の電位依存性および発光強度に変化が認められた。さらに、TPA以外のアミン類を用いることにより、TPAでは高い発光強度を得ることが不可能であったpH=7以下の溶液でも発光反応を起こす電気化学発光反応系が見い出された。
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