研究課題/領域番号 |
11555252
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
渡辺 順次 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90111666)
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研究分担者 |
幸正 弘 大日精化工業株式会社, 中央研究所, 研究員
小堀 良浩 日石三菱株式会社, 中央研究所, 研究員
川内 進 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (80204676)
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キーワード | コレステリック液晶 / らせん構造 / 光位相制御 / 円偏光二色性 / 液晶ガラス / 光学活性 / カラーフィルム / 選択反射 |
研究概要 |
本年度は、主にコレステリック液晶素材の開発を行い、下記に示すように、ポリペプチド、セルロース、ポリエステル、ポリシランにおいて、良好なコレステリック液晶を調製できることを明らかにした。 1)ポリグルタミン酸エステル、ヒドロキシセルロースを基盤に、側鎖の化学修飾により、サーモトロピック液晶を作成することができ、また多種、多様な溶媒に可溶なリオトロピック液晶を作成できることが判明した。さらにこれらコレステリック液晶では、らせんピッチの温度依存性が高く、一つの試料で数百ナノメーターから数千ナノメーターのらせんピッチのコレステリック液晶を作成し得ること、また急冷固化あるいは溶媒重合により、良好なコレステリック固体フィルムを作成できることを明らかにした。 2)主鎖型ポリエステルでは、屈曲鎖部に、ポリシラン系では側鎖にキラルドーパントを導入する手法で、サーモトロピック・コレステリック液晶を作成し得ることを明らかにに、また液晶のガラス化により、らせん構造の固定化が可能であることを示した。 次年度は、これら多種のコレステリック素材を用い、らせん構造を詳細に解析し、光学材料としての資質を評価する。
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