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1999 年度 実績報告書

坑井内3軸ダブルゾンデによるコヒーレント地下弾性波計測法の実用化

研究課題

研究課題/領域番号 11555265
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東北大学

研究代表者

浅沼 宏  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50250717)

研究分担者 舘野 正之  地熱エンジニアリング株式会社, 探査部・物理グループ, 課長(研究職)
森谷 祐一  東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60261591)
新妻 弘明  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90108473)
キーワード時間-周波数コヒーレンス / 坑井内3軸ダブルゾンデ / AE反射法 / 坑井掘削音反射法 / AE反射法 / 超解像マッピング / クロスホール計測
研究概要

本研究は,坑井内に近接して設置した2台の検出器を用いて弾性波を検出することにより,非散乱性(コヒーレント)の弾性波を検出する新たな地下弾性波計測技術の実用化に関するものである。本年度の研究成果は以下の通りである。
(1)AEの超解像マッピングへの適用
-地下弾性波信号の時間-周波数領域での解析によるAE源の高精度マッピング法を検討した。
-東八幡平フィールドでエアガンを用いたシューティング実験を行い,信号を取得するとともに,本手法の精度を検討した。
(2)AE反射法への適用
-ダブルゾンデにより取得したAE信号に重畳した反射波の最適な検出法を検討した。
-既取得のAE信号に反射波の検出法を適用し,その性能を評価した。
(3)坑井掘削音反射法への適用
-ダブルゾンデで検出した連続型坑井掘削音から反射波を検出する方法を検討した。
-既取得のデータに対し反射波検出法を適用しその性能について検討した。
-雄勝地域で掘削音の計測実験を実施し,花崗岩中の掘削にともなう弾性波を記録した。
(4)クロスホール計測への適用
-弾性波の時間-周波数領域での解析による貯留層の弾性波散乱特性検出法と貯留層キャラクタリゼーション法を検討した。
-人工き裂加圧時のクロスホール実験を東八幡平フィールドで実施し,人口き裂の加圧時にき裂システム近傍を通過した弾性波を検出・記録した。
-実験で記録した信号の解析を行い,加圧にともなう弾性波散乱特性の変化を検出可能か検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 高山,浅沼,新妻: "3次元ホドグラムの時間-周波数コヒーレンス解析と反射法への適用"物理探査学会第100回学術講演論文集. 25-29 (1999)

  • [文献書誌] Tanaka K.,Morita H.,Asanuma H.and Niitsuma H.: "Detection of traveltime delay caused by inflation of a single artificial fracture"Geothermal Science and Technology. 6. 181-200 (1999)

  • [文献書誌] 浅沼,劉,新妻: "坑井掘削時のAEを音源とする地下構造反射イメージング"第12回アコースティック・エミッション総合コンファレンス講演論文集. 167-172 (1999)

  • [文献書誌] 劉,浅沼,新妻,バリア: "坑井掘削に伴うAEの偏波情報を用いた深部貯留層の反射イメージング"第6回地下と土木のAE国内コンファレンス. 78-83 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2012-12-05  

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