マイクロサテライトを有するゲノム断片の配列を利用して、多型性の大きいDNAマーカを開発し、ダイコンの遺伝子地図の骨格部分を創出することを第一の目的とする。さらには、根形、抽台性などのダイコンの育種において主要な形質の遺伝子座位を明確にすることを第二の目的としている 本年度は(1)ダイコンの雑種の集団の作出を行った。2品種のダイコンを栽培して雑種種子を得、さらにそれを栽培して植物体材料を得た。(2)ダイコンの雑種集団の栽培過程で、それらの固体の形質調査を、特に根の形態に注目して行った。(3)効率の良いマイクロサテライトマーカの作出技術の開発を進めた。マグネチックビーズを利用して、ゲノム断片の中からマイクロサテライトを含むものを選び出す方法の開発をおこない、一部の断片の塩基配列からマーカーを作出することに成功した。
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