研究課題/領域番号 |
11556002
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
藤村 達人 筑波大学, 農林工学系, 教授 (70292513)
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研究分担者 |
松浦 誠司 (株)トーホク, 育種部, 主任研究員
水野 幸一 筑波大学, 農林工学系, 助手 (30302376)
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キーワード | ダイコン / マイクロサテライト / マグネチックビーズ / 遺伝子マーカー / ダイレクトシークエンス / 遺伝子地図 / 育種 |
研究概要 |
本研究ではマイクロサテライトを有するゲノム断片の配列を利用して多型性の大きいDNAマーカを開発し、ダイコンの遺伝子地図の骨格部分を創出することを目的としている。特にこのプロジェクトにおいては、マイクロサテライトマーカーの開発を容易に迅速に行える技術の開発を目指す。さらには、これらの得られたマーカーを利用して根形、抽台性などダイコンの育種において主要な形質の遺伝子座位を明確にすることを目的としている。また、本研究では実際の育種現場で簡便に、かつ、組み換え実験施設を利用することなく、マイクロサテライトマーカーの開発を可能とする手法を開発することも第二の目的としている。 具体的には、マイクロサテライトモチーフを含むDNA断片を付着させたマグネチックビーズを利用して、ゲノム断片の中からマイクロサテライトを含むものだけをを選び出し、PCR法を利用してクローニングせずに直接塩基配列を決定し、マーカとする研究設計である。今期は、各実験ステップの最適化を行い全体の効率を高めることを行った。試行的に20個のマイクロサテライトを得ることに成功した。 今後は、少なくとも、200個のマイクロサテライトマーカの作出を目指し、既に作成してある、ダイコンの雑種集団の形質および遺伝子の調査を進める予定である。
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