研究課題/領域番号 |
11556007
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研究機関 | 秋田県立大学短期大学部 |
研究代表者 |
佐藤 正志 秋田県立大学短期大学部, 生物生産学科, 助教授 (90110585)
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研究分担者 |
神田 啓臣 秋田県立大学短期大学部, 生物生産学科, 講師 (90224881)
高橋 春實 秋田県立大学短期大学部, 生物生産学科, 教授 (00122929)
乳井 恒雄 秋田県立大学短期大学部, 生物生産学科, 講師 (10073983)
今西 弘幸 秋田県立大学短期大学部, 附属農場, 助手 (10320607)
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キーワード | リンゴ / 交雑育種 / 3倍性品種 / 2x×3x / わい性 / 果実形質 / 糖酸比 / 食味 |
研究概要 |
リンゴ3倍性品種(3x)として'ジョナゴールド'(J)と'陸奥'(M)、'北斗'(H)、2倍性品種(2x)として'ふじ'(F)、'スターキング・デリシャス'(S)、'つがる'(T)を用い、交雑組合わせ2x×3xと2x×2xからの実生について、果実形質を主に比較検討した。 得られた結果は下記の通りである。 交雑実生の成熟果の平均果重はF×Jが148.2g、F×Mが142.1g、S×Hが187.2g、F×Tが196.5gであり、前二者の組合わせは後二者の組合わせに比較して果重が軽かった。果形の一指標であるL/D比(縦径/横径比)は各交雑組合わせが0.87〜0.91であり、組合わせ間で差が認められなかった。 果実の着色については地色と表面色を色彩色差計で測定したが、各交雑組合わせの間で有意差は認められなかった。 果実の硬度と糖度、酸度については、F×JとF×MがS×HとF×Tに比較していずれも高かった。糖酸比ではF×Jが28.6、F×Mが32.9、S×Hが45.7、F×Tが40.8であり、糖度及び酸度とは逆に、F×JとF×Mの両区はS×Hに比較して低かった。 2001年に果実の食味が良好であった'ふじ'×'ジョナゴールド'(2x×3x)の交雑実生4FJ1(仮称)について、主に果実形質を詳細に調査した。その結果、樹はわい性の傾向が認められ、果皮は黄色で、果重が195.8g、果肉硬度が18.8ポンド、、糖度14.9%、糖酸比が36.6であった。甘酸っぱい食味であり、リンゴ新品種の可能性が認められた。今後、台木に接ぎ木して新品種の登録に向けて検討する予定である。
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