研究課題/領域番号 |
11556010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
山口 裕文 大阪府立大学, 農学部, 教授 (20112542)
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研究分担者 |
梅本 信也 京都大学, 大学院・農学研究科, 助手 (60213500)
沖 陽子 岡山大学, 環境理工学部, 教授 (30127550)
佐合 隆一 茨城大学, 農学部, 助教授 (30261746)
石川 枝津子 北海道農業試験場, 主任研究官
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キーワード | 雑草 / 標準系統 / 系統選抜 / 除草剤 |
研究概要 |
日本の重要雑草における汎用性を考慮して、採集系統と育成系統の種子を管理するためのデータベースを設計し、収集用袋の様式、自殖作業用硫酸紙袋の様式、保存種子容器および袋の様式を設計した。種子の採集地を北海道、東北、関東、近畿、中国、九州、沖縄と定め、設計した様式に基づいてイヌビエおよびタイヌビエ、メヒシバのそれぞれ35集団について集団あたり5-10系統の種子を分担者の判断によって採集し、さく葉標本を作製した。除草剤抵抗性個体が含まれると思われる種についても同様に扱いアゼナ、タカサブロウ、コセンダングサなど6種40系統を収集した。収集種子とさく葉標本について種および変種の同定を行い、系統番号を与え、収集種子をデシケータに保存し、整理した。図鑑等による同定に困難な種について京都大学および琉球大学の標本館において標本との照合を行い同定を行った。採集から整理までの作業について訓練や高度な専門的知識を必要とする作業項目を分担者ごとに評価した。西南日本ではスズメノテッポウの種子は収集出来なかったので、幼苗を自生地より直接採取し、栽培を開始した。自殖による継代・採種は次年度に行う。 育成系統を特定するためのDNAマーカー検索の一環としてイヌビエおよびタイヌビエのそれぞれ20系統について幼苗よりのビーズ法によるDNAの抽出条件と時間コストを検討し、一部のサンプルについてRAPD法で変異を検出した。安定的に検出出来るマーカーについて種を識別するマーカーと個体(系統)の違いを示すマーカーを主成分分析により識別し、個体識別に有効なマーカーを検出するRAPDプライマーを特定した。次年度の分析と併せて遺伝的集団構造を分析する。除草剤抵抗性系統選抜のための試験は次年度も継続する。
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