研究課題
基盤研究(B)
東南アジアをはじめとして、世界各地の森林、農耕地において、エネルギー、水、二酸化炭素循環の現地計測が進められているが、一般の気象観測が現業機関によって進められているのに対して、これらの計測は困難が多く、いまだ多くの場合研究者によって荷われている。これらの長期観測の観測システムと方法の確立のために、1)既存の自記計測システムの問題点の抽出、2)測定計測システムの検討、3)今後の長期エネルギー収支、フラックス計測観測の指針をまとめることとしている。本年度は、1) について熱帯季節林(タイ国チェンマイ近郊)、熱帯二次林(タイ国スコタイ近郊)、水田(タイ国スコタイ近郊)などの計測状況とデータを入手し、データ解析が整理された。また、シベリア、モンゴル、チベットで現地観測されている同様の測定の情報の収集が進められた。2) について、土壌水分計測、乱流計測によるフラックス計測について、各種測定法の比較検討がなされた。