研究課題/領域番号 |
11556032
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
今村 祐嗣 京都大学, 木質科学研究所, 教授 (70151686)
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研究分担者 |
吉村 剛 京都大学, 木質科学研究所, 助手 (40230809)
奥村 正悟 京都大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40109046)
藤井 義久 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10173402)
簗瀬 佳之 京都大学, 大学院・農学研究科, 助手 (00303868)
澤田 豊 京都大学, 大学院・農学研究科, 助手 (80226076)
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キーワード | AEモニタリング / シロアリ食害 / 木質住宅 / 非破壊検査 / メンテナンス |
研究概要 |
木質住宅において小型のAE検出装置を用いて、シロアリ食害の検出実験および食害状況の調査を行った。現場でのセンサの取りつけ方法、ウェーブガイドの形状や装着方法やデータの収集方法を検討した。住宅の構造、工法や材料との関連で、現状でのAE計測の食害検出性能と問題点を抽出した。住宅組込み型で、連続計測用のAEセンサとして、圧電性ポリマーであるポリフッ化ビニリデン、PVDFを用いたセンサを設計試作し、これによるシロアリ食害によるAE検出の可能性を明らかにした。またPVDFフィルムセンサの住宅部材への取りつけ方法や、現場でのAEデータ収集用小型インターフェイスの設計試作も行った。さらに現場で収集したAEデータを収集および転送する通信手段について、その基本設計を行い、試作に着手した。さらに現場用のPVDFセンサの量産技術についても検討し、プレハブ住宅等工場生産型の住宅におけるセンサシステムの組込み方法についても検討した。実際の住宅へのAEセンサシステムの適用に際しては、センサシステムの個数と配置、施工技術、維持管理方法やコストが問題となるが、これらについては共同研究者にもなっている住宅・建材メーカーの技術者と意見を交換し、本システムの実用化に向けての手順を検討した。また使用後のセンサの廃棄やリサイクルの方法も考慮し、住宅解体時にフッ素を含むセンサが容易に分別解体および回収できるようなセンサの設計や施工技術を検討した。以上の成果を踏まえて、試作センサシステムをモデル住宅や実際の住宅に適用し、その性能を検討する実験の準備に着手した。
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