研究課題/領域番号 |
11557007
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
黒崎 知博 関西医科大学, 医学部, 教授 (50178125)
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研究分担者 |
大川 克也 キリン基磐技術研究所, 研究員
岩松 明彦 キリン基磐技術研究所, 主任研究員
石合 正道 関西医科大学, 医学部, 助手 (90298844)
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キーワード | BCR / アポトーシス / 細胞増殖 / BCAP / 遺伝子欠損 / 微量蛋白質精製 |
研究概要 |
BCR刺激によって生じる重要な生物学的反応は、細胞の増殖・死が誘導されることである。又、BCR直下で活性化されるチロシン燐酸化酵素が、一義的にBCRを介する細胞増殖・死を制御しており、リン酸化活性そのものが要求されることにより、これらチロシン燐酸化酵素の基質を系統的に単離して遺伝学的手法により、その機能を検定することが免疫細胞の増殖・死に関与する新規細胞内ファクターを探索する有効なアプローチである。 この方法論を効率的に行うべく微量蛋白質の精製、MASによる解析、遺伝子単離及び遺伝子欠損細胞の迅速樹立法を確立した。 この結果、現在15種の蛋白質を同定して(新規蛋白質3つ)それらの遺伝子欠損細胞を樹立した。そのうちの一つはBCAPで、BCR刺激依存性アポトーシスの誘を負に調節することが明らかになった。更に、BCAPの機能発現機構を検討した結果、BCAPはPI-3K活性化する上で必須の分子で、PI-3K,Aktを介して細胞生存シグナルを提供していることが明らかになった。
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