研究課題/領域番号 |
11557030
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
吉良 尚平 岡山大学, 医学部, 教授 (50033212)
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研究分担者 |
伊藤 武彦 岡山大学, 教育学部, 助教授 (10291973)
早津 彦哉 岡山大学, 薬学部, 教授 (10012593)
野上 祐作 岡山理科大学, 理学部, 教授 (00172768)
藤沢 邦康 岡山県水産試験場, 業務部, 専門研究員
小松 輝久 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60215390)
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キーワード | 変異原性 / 多環芳香族 / 水域 / 時間荷重平均値 / 補集装置 / ブルーレーヨン / 水流強度 |
研究概要 |
1水域における時間荷重平均値(TWA)捕集装置の作成(吉良尚平、野上祐作、藤沢邦康、伊藤武彦) 測定に用いる改良型ブルーレーヨン懸垂装置は岡山大学で作成し各班員に配布して使用した。 水流強度の簡易測定に用いる石膏球、ピンポン球を鋳型としたものと大量生産をもくろんだプラスチック製の鋳型の両方で作り、流水中で溶解比較試験を行った。その結果、両者の間に溶解度に比例関係が認められ、互換性があることが分かった。 2サンプリング地点の決定と実地 7月に班会議を開き測定地点の選定について検討した。今年度は岡山県沿海(7ヵ所)(吉良尚平、野上祐作、藤沢邦康)、大阪湾(12ヵ所)(中村清一)、北九州沿海(9ヵ所)(大津隆一)、東京湾奥部(4ヵ所)(小松輝久)について秋期及び冬期の2回実施した。 3試料分析と変異原性試験(吉良尚平、早津彦哉) 各水域に懸垂後回収したブルーレーヨンは岡山大学に宅急便で返送した。吸着した多環芳香族の測定は、蛍光検出器付き高速液クロ法で行った。変異原性試験はAmes法に準拠した。 4今年度の研究で分かった問題点をその対策について 水流強度測定に際し、石膏球の溶解度が水温に影響されている可能性がでてきたので、この点を補正するための研究が必要になった。またこの装置を24時間以上懸垂後に回収した場合の定量性も検討する必要がでてきた。 5研究発表等 本年度は初年度であったが、別紙の通り国際シンポジウム等で結果の一部を発表し、内外からの批評を受けた。また国際シンポジウムを利用して国際協力の呼びかけを行ったところ、オーストラリアを始めいくつかの国の研究者から協力の申し出があった。
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