研究課題/領域番号 |
11557033
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
本橋 豊 秋田大学, 医学部, 教授 (10174351)
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研究分担者 |
藤島 一郎 聖隷三方原病院, リハビリテーション部, 部長(研究職)
前田 明 秋田大学, 医学部, 助手 (40264543)
湯浅 孝男 秋田大学, 医療技術短期大学部, 教授 (90241679)
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キーワード | 生活時間 / 社会リズム同調 / 地域高齢者 / 健康増進 |
研究概要 |
地域高齢者の社会リズム同調にもとづく新たな健康増進戦略を構築するために、本橋らの開発した生活リズム質問紙を中核とした包括的質問紙を作成し、秋田県A市保健センターの健康増進事業のひとつである成人を対象とした健康判定事業に行政担当者と協力の上で組み込んだ。A市では従来希望者を対象に負荷心電図、栄養指導を主とした健康判定事業を実施していたが、事業の再評価の一環として新たな健康判定事業を模索しており、我々の助言にもとづき、生活時間構造と社会リズム同調を重視した健康増進戦略を組み入れることになったものである。新たな事業では、対象者を拡大し、生活リズム同調を中心とした包括的な質問紙を用いて一時判定を行い、要注意者を対象に生活習慣改善を多面的に指導する内容とし、対象者を約1000人として平成12年度から新規開始した。本研究プロジェクトとして、学術面から新事業のシステムづくりと実際の運用面での学術的支援を行った。本年度は包括的質問紙の信頼性・妥当性を検討し、十分な信頼性・妥当性を有することを確認した。また、この新たな健康判定事業の評価を行うために、本年度3月末に事業担当者を対象にフォーカスグループインタビューを実施する予定である。平成13年度は本事業の学術面からの継続的評価を行うとともに、別の過疎地域の某町において生活リズム同調を重視した健康教育の介入を行うことによる地域住民のhealth literacyの変化を明らかにする予定である。
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