研究課題/領域番号 |
11557044
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
中村 秀範 山形大学, 医学部, 講師 (30240675)
|
研究分担者 |
大竹 和久 山形大学, 医学部, 助手 (30312739)
諏訪部 章 山形大学, 医学部, 助教授 (20241713)
加藤 修一 山形大学, 医学部, 助手 (90260463)
|
キーワード | Interleukin-8(インターロイキン8) / 気道上皮細胞 / 遺伝子発現 |
研究概要 |
不死化した気道由来上皮細胞株におけるIL-8遺伝子の発現調節機構にいて一連の研究を行った。気道上皮細胞によるインターロイキン8(IL-8)産生とその遺伝子発現調節:腫瘍壊死因子(TNF)などの刺激を受けた肺がん細胞(HS24)が、IL-8を産生することを示した。IL-8プロモーター領域のDNase I Hypersensitivity Mappingを行い、TNFの刺激によってIL-8プロモーター領域の少なくとも2箇所にNucleosomeの変化が現われる事を示した。ルシフェラーゼレポーター遺伝子を用いてIL-8遺伝子の5'flanking resionを解析、TNFによって誘導されるIL-8遺伝子発現には、AP-1 binding siteが重要であった。好中球エラスターゼによる上皮細胞のIL-8遺伝子発現:慢性炎症巣に存在する好中球エラスターゼ(NE)が、不死化した気管支上皮細胞においてIL-8産生刺激の一つであることを示した。またトリプシンやEDTAなどによる化学的剥離刺激及び機械的剥離によってもIL-8遺伝子発現が誘導される事を明らかにした。マクロライド系抗生物質は、AP-1結合部位を抑制する:マクロライド系抗生物質は、AP-1結合部位を介してIL-8遺伝子発現を転写レベルで抑制していることを示した
|