• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

剥離・変形刺激を受けた気道上皮細胞に発現する機能遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 11557044
研究機関山形大学

研究代表者

佐田 誠  山形大学, 医学部, 助手 (00280892)

研究分担者 大竹 和久  山形大学, 医学部, 助手 (30312739)
諏訪部 章  山形大学, 医学部, 助教授 (20241713)
キーワードADP-ribosylation factor 6 (ARF6) / 細胞運動 / 細胞骨格
研究概要

我々は,細胞の剥離・変形刺激に応答する遺伝子につき検索する過程で,細胞骨格系の制御に関与すると考えられる,ARF-GEP 100の同定に成功した.興味深いことに,in vitroでの解析の結果,ARF-GEP 100は,エンドサイトーシスのプロセスやアクチンを中心とした細胞骨格系の制御に深く関与すると考えられている,ADP-ribosylation factor 6(ARF6)の活性化因子(GDP/GTP交換因子;GEP)であることが明らかになった.ARF-GEP 100は,841個のアミノ酸からなり,Sec7 domain,IQ-like motif,PH-like domainを有している.ARF6に対する作用は特異的で,ARF1,5に対する活性化は2〜3倍なのに対し,ARF6に対しては12倍もあった.Incomplete IQ motifが存在するが,calmodulinには影響を受けなかった.Brefeldin Aやphospholipids(PIP_2,PIP_3)に対しては感受性を示さなかった.Northern blotで組織分布をみると,白血球,脳,脾臓,肺,肝,腎などに多く発現していた.白血球系に発現が強いこと,ARF6が細胞運動に大きく関わっている可能性があることから,種々の炎症性肺疾患の病態形成に大きな役割を演じている白血球の遊走能へのARF6の関与や,癌細胞の転移・浸潤能におけるARF6の役割について検討を加えているところである.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Someya A.Sata M et al.: "ARF-GEP 1oo, a guanine nucleotide-exchange protein for ADP-ribosylation factor 6."Proc Natl Acad Sci USA . 98(5). 2413-2418 (2001)

  • [文献書誌] Zsengller Z.Otake K et al.: "Internalization of adenovirus by alveolar macrophages initiates early proinflammatory signaling during acute respiratory tract infection"J Virol. 74(20). 9655-9667 (2000)

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi