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2001 年度 実績報告書

剥離・変形刺激を受けた気道上皮細胞に発現する機能遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 11557044
研究機関山形大学

研究代表者

佐田 誠  山形大学, 医学部, 助手 (00280892)

研究分担者 大竹 和久  山形大学, 医学部, 助手 (30312739)
キーワード細胞骨格 / 細胞運動 / ADP-ribosylation factor 6(ARF6) / thymidine phosphorylase
研究概要

本年度は,昨年度に細胞の剥離・変形刺激に応答する遺伝子の探索過程で同定したARF-GEP100についてさらに検討を加えると同時に,新たに細胞の剥離・変形刺激応答への関与が示唆されるに至った,ピリミジン代謝酵素であるThymidine phosphorylase(TP)に関しても検討を開始した。
ADP-ribosylation factor 6(ARF6)の活性化因子であるARF-GEP100については,細胞骨格系の制御への関与が強く示唆されることから,まず癌細胞における役割につき検討を始めた。ヒト非小細胞肺癌切除組織中のARF-GEP100の蛋白発現をwestern blot法にて調べたところ,隣接正常肺組織に比べ,腫瘍部分で高発現する傾向が認められた。今後は,種々の肺癌細胞株を用い,細胞骨格系への関与の有無につき詳細に検討を加える予定である。
また,TPはこれまで血管新生物質として注目されてきたが,本研究の遂行過程で細胞骨格系の制御に関与している可能性が示された。TPは,A549肺癌細胞株の増殖能には影響を及ぼさなかったが,Matrigelを使ったin vitroのinvasion assayでは癌細胞の浸潤能を増強させた。今後は,TPによる浸潤能獲得の分子メカニズムにつきさらに検討を加える予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Someya A., Sata M.et al.: "ARF-GEP100,a guanine nucleotide-exchange protein for ADP-ribosylation factor 6"Proc Natl Acad Sci USA. 98・5. 2413-2418 (2001)

  • [文献書誌] Shibata Y., Zsengeller Z., Otake K.et al.: "Alveolar macrophage deficiency in osteopetrotic mice deficient in (B macrophage colony-stimulating factor is spontaneously corrected with age and (B associated with matrix metalloproteinase expression and emphysema"

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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