研究分担者 |
高島 均 香川医科大学, 医学部, 助教授 (10116402)
土井 昭孚 香川医科大学, 医学部, 助教授 (00033217)
西澤 誠治 日本分光技術研究所, 副所長
出原 敏孝 福井大学, 遠赤外開発研究センタ, 教授 (80020197)
小川 勇 福井大学, 工学部, 助教授 (90214014)
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研究概要 |
本研究の平成13年度における目標は、(1)昨年度試作したジャイロトロンを光源とするサブミリ波カテーテル照射装置を用いて,蛋白質,生体ラットおよび生体ガンへの照射を行う。その際に,(2)放射アンテナとして,ホーンアンテナとテフロン・ロッドアンテナを用いて,有効な生体照射を試みることであった。 (1)の研究に関しては、牛肉肝臓片,生体ラット60匹およびヌードマウス20匹に着床したザルコマ生体ガンを用いた照射実験を行った。生体ラットおよび生体マウスについては,照射条件を変化させた他,事後効果の観測に対処するため,幾つかの分類にわけて行った。得られた実験結果は概ね予測した物と一致したが,標本の病理分析等については未だ継続中である。(成果(1)(5))。 (2)に関しては、本年度より放射アンテナとして、挿入型テフロン・ロッドアンテナを用いて、肉片や生体ガン内部への直接照射の実験を行った。この時の断面写真結果を用いて、照射部の熱変性の時間変化を測定したロッド部の挿入深さ依存性を測定した(成果(1)(3)(4)(5))ほか、計算機シミュレーションにより,サブミリ波のライトパスと熱変性の関係を検討した。また,電磁波の生体内進入を理論的に把握するために,ミリ波における生体の誘電率測定を開始すると共に,新たに,特殊なサブミリ波水負荷出力測定装置を開発整備した。
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