研究課題/領域番号 |
11557117
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
寺井 章人 京都大学, 医学研究科, 講師 (50243019)
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研究分担者 |
富岡 敦男 シスメックス株式会社, 尿プロダクトマネージャー
賀本 敏行 京都大学, 医学研究科, 助手 (00281098)
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キーワード | フローサイトメトリー / 抗菌剤 / MIC / 迅速診断 |
研究概要 |
(1)抗菌剤感受性迅速化抗菌剤感受性結果の迅速化にあたり、我々は細菌の薬剤感受性に伴う細菌粒子数の変化及び細菌の形態学的変化により求める方法を考案した。グラム陰性桿菌ではアルゴンレーザーによる前方散乱光及び前方散乱光幅が、抗菌剤の感受性の有無により変化する事を発見し、2時間の培養にて抗菌剤の感受性を求める事に成功した。グラム陽性球菌では細菌の形態学的変化を捕らえることは出来なかったが、細菌粒子数の変化により抗菌剤感受性の有無が4時間の培養で求める事が可能であった。以上により、従来法なら約18時間要する所を大幅に短縮が可能になった。 (2)細菌尿の診断健常人の尿は夾雑物が少ないが、感染症患者の尿は膿尿や細菌尿を認める。また、無菌性膿尿や細菌尿のみを認める患者もいる。これらの鑑別は臨床症状を基に行われるが、最終的な判断は培養結果によらねばならず、一晩以上の時間を要する。我々はこれらの診断を1〜2時間の培養とDPH(Dual-Parameter-Histogram)の培養前後の差し引きで求める方法を考案した。これにより、細菌の存在の有無を外来で患者を待たせた状態で求める事が可能になると思われた。
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