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2000 年度 実績報告書

rhBMP-2含有生体活性型覆髄剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11557145
研究機関北海道医療大学

研究代表者

斎藤 隆史  北海道医療大学, 歯学部・歯科保存学第二講座, 助手 (40265070)

研究分担者 塚越 慎  北海道医療大学, 歯学部・歯科保存学第二講座, 助手 (10236846)
中出 修  北海道医療大学, 歯学部・口腔病理学講座, 講師 (70188986)
松田 浩一  北海道医療大学, 歯学部・歯科保存学第二講座, 教授 (20109458)
キーワードrhBMP-2 / 象牙質 / 歯髄 / 覆髄剤
研究概要

今年度は,rhBMP-2を用いて硬組織を誘導するために必要な支持体に関する実験を行った.その結果,rhBMP-2と一型コラーゲンの複合体,rhBMP-2とポリ乳酸-ゼラチン化合物(PGS)が効果的に硬組織を誘導するためには有用であることがラットを用いたin vivo実験から明らかになった.つまり,rhBMP-2のみをラット皮下結合組織内に移植しても硬組織形成は誘導されなかったが,rhBMP-2と一型コラーゲンあるいはポリ乳酸-ゼラチン化合物(PGS)との複合体の場合には,移植後2週で旺盛な骨形成が観察された.さらに,rhBMP-2のco-factorとして有望な象牙質リンタンパク質(phosphophoryn)を用いたin vitro石灰化誘導実験を行った.phosphophorynを一型コラーゲン線維に単に吸着させた場合には,石灰化誘導は認められなかったが,架橋剤を用いて共有結合させた場合には,石灰化誘導が認められた.これらのことから,rhBMP-2のco-factorとしてphosphophorynを用いる場合には,一型コラーゲン線維に架橋結合させることが必要であることが推測された.また,phosphophorynが骨芽細胞の増殖,分化に及ぼす影響を検討したところ,osteopontin,osteonectinのmRNAレベルの発現を促進することが,培養実験から明らかになった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] TAKASHI SAITO : "In Vitro Apatite Induction by Phosphophoryn Immobilized on Modified Colagen Fibrils"Journal of Bone & Mineral Research. 15・8. 1615-1619 (2000)

  • [文献書誌] 斎藤隆史: "リンタンパク質-再構成コラーゲン線維複合体による石灰化誘導"日本歯科保存学雑誌. 43・4. 826-831 (2000)

  • [文献書誌] 伊藤修一: "In vitroにおける結合型リンタンパク質による石灰化実験"日本歯科保存学雑誌. 44・1. 79-85 (2001)

  • [文献書誌] H.KOYAMA: "Evidence for the involvement of BMP-2 in phenytoin-stimulated osteocalcin secretion in human bone cells "Arch.Oral Biology. 45. 647-655 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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