研究課題/領域番号 |
11557149
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 尚弘 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70178747)
|
研究分担者 |
幾島 啓介 (株)ジーシー研究所, 研究員
吉田 恵一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60240280)
高橋 英和 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (90175430)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
キーワード | ペースト陶材 / 審美修復 / 新開発 / 材料試験 / コアー法 / 焼成前乾燥炉 |
研究概要 |
平成11年度はペースト化の基礎研究を行い、2000年4月にワシントンD.C.の78^<th> General Session & Exhibition of the IADRにおいて発表した。ここでは新開発のペースト陶材がISO6872:1995で規定された基準を満たしていることを報告したが、曲げ強さの平均値は109.3±8.5MPaでコントロールの従来型粉末陶材(G-Cera ORBIT)の88.6±7.7MPaよりも有意に高い値を示した。また、4%酢酸溶液16時間浸漬後の溶解度試験では21.8μg/cm^2を示し100μg/cm^2以下という基準を満たしていた。平成12年度は,新開発のペースト陶材で種々の補綴物を作製し、その結果をふまえて随時陶材の改良を行った。補綴物作製のため新たに研究協力者として本学歯科技工士学校講師・土平和秀氏を迎え協力を得た。最終年度である平成13年度は本陶材の焼付強さをISO/FDIS 9693:1999,Metal Ceramic Dental Restorative Systemsに準拠した3点曲げ試験により調べた。結果は使用金属によりやや異なったが、54.3±3.8MPa(MC70)、43.7±5.1MPa(D.U.)であり、従来型の粉末陶材と同等かわずかに上回る値を示した。以上の結果は、サンディエゴの80^<th> General Sessicm & Exhibition of the IADR(March6-9)において発表する。 (現在の問題点と製品化への課題) 1.単冠作製には大きな問題点はないが、3ユニット以上のブリッジの場合には陶材の使用量に比例して収縮量も多くなり、陶材の剥離や亀裂が生じやすい。 2.既存のポーセレンファーネスの保護や環境への配慮から、換気機能がついたプレ・ファーネス炉(約300℃付近まで昇温が可能)を作製・使用する必要がある。
|