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2001 年度 実績報告書

シェーグレン症候群動物モデルの開発と疾患感受性遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11557154
研究機関東北大学

研究代表者

森 士朗  東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (80230069)

研究分担者 能瀬 真人  愛媛大学, 医学部, 教授 (70030913)
キーワードシェーグレン症候群 / 唾液線炎 / ループスモデルマウス / ゲノム解析 / マイクロサテライトマーカー / リンケージ解析 / ポリジーン / 疾患感受性遺伝子座
研究概要

本研究の目的は,シェーグレン症候群に類似した唾液腺炎を含めた膠原病疾患群を発症するマウスの背景遺伝子群を再構成したマウスを作出し,そのマウスの唾液腺炎の疾患感受性遺伝子を同定し,シェーグレン症候群の疾患感受性遺伝子の遺伝子座を同定することである.これまでの我々の研究の結果,膠原病疾患群のモデルマウスであるMRL系マウスの唾液腺炎をきたす疾患感受性遺伝子座が第1、10、18染色体上に,雌の場合にはさらに第4染色体上に劣性遺伝形式を示す遺伝子座がマップされることが明らかとなった.一方,ポリジーン遺伝は環境の影響を受け易いとされることから感染等の外的因子は膠原病の病像を修飾することが考えられる.そこで,我々は,ウィルス感染等により誘導されるインターフェロン転写活性化因子IRF-1の遺伝子をMRL/MpJ-lpr/lprマウスに導入し,IRF-1を強制発現させることで膠原病に対する環境因子の作用をシュミレートした.その結果,唾液腺炎の病像は憎悪する一方,腎炎,関節炎,血管炎等の他病像は顕著に抑制された.以上の知見は,シェーグレン症候群のモデルとされるMRL系マウスの唾液腺炎の発症がポリジーン系の遺伝子要因に規定され,しかも,1RF-1の強制発現という環境要因により,他の膠原病の病像から独立して発症し得ることを示すものである.平成13年度においては,このMRL/MpJ-lpr/lprマウスにIRF-1を強制発現させた新しい唾液腺炎発症モデルであるMRL/Mn-IRF1-lpr/lprマウスの系統樹立をほぼ達成することができた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kamogawa.J., (+4), Mori, S., (+3), Nakamura, Y., Nose, M.: "Arthritis in MRL/lpr mice is under the control of multiple gene loci with an allelic combination derived from the original inbred strains"Arthritis and Rheumatism. (In press). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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