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1999 年度 実績報告書

増殖因子と培養細胞による唾液腺組織の再生

研究課題

研究課題/領域番号 11557158
研究種目

基盤研究(B)

研究機関名古屋大学

研究代表者

上田 実  名古屋大学, 医学部, 教授 (00151803)

研究分担者 重冨 俊雄  名古屋大学, 医学部, 講師 (80273225)
各務 秀明  名古屋大学, 医学部, 講師 (80242866)
キーワード唾液腺 / ラット / bFGF / 導管結紮モデル / 再生
研究概要

増殖因子の投与による再生促進実験一萎縮唾液腺(導管結紮モデル)に導管逆行性にbFGFを投与した時の、bFGFの至適作用濃度を検討した。
1,体重200gの7週齢wistar系ラットの顎下腺導管を結紮し、2週間結紮群(n=6)、3週間結紮群(n=6)および4週間結紮群(n=6)の3群を作製した。顎下腺重量の平均値は、対照群(n=6)の0.31±0.024gに対して、結紮2週間の群(n=6)で0.09±0.018g、3週間の群(n=6)で0.08±0.015g、4週間の群(n=6)で0.08±0.017gでった。2週間以上結紮した群の顎下腺重量は、未結紮の顎下腺に比較して平均26%と著明な萎縮を示した。
2,2週間結紮後、結紮を除去した群(n=6)、結紮を除去し100mg/mlのbFGFを投与した群(n=6)、結紮を除去し生食を投与した群(n=6)でのPCNA陽性細胞数の比較を行った(bFGF、生食は導管より逆行性に投与した)。PCNA陽性細胞数はそれぞれ2.0±1.7、13.9±3.6、6.9±2.0であり、bFGFを投与した群は結紮を除去した群と生食を投与した群よりも有意にPCNA陽性細胞数の増加が認められた(p<0.05)。この実験から、bFGFによる萎縮唾液腺に対する組織の再生促進作用を確認した。3,bFGFの濃度の検討のため、0.1ng/ml(0.01ng/gland)の群(n=6)、1ng/ml(0.1ng/gland)の群(n=6)、10ng/ml(1ng/gland)の群(n=6)および、および100ng/ml(10ng/gland)の群(n=6)のそれぞれのPCNA陽性細胞数を比較した。その結果、15±5.185、10.2±3.824、46.4±9.879、17.2±5.493であり1ng/glandの投与量にて最大であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 岡崎恭宏: "導管結紮によるラット顎下腺萎縮モデルに対する塩基性線維芽細胞増殖因子の影響"日本口腔外科科学会雑誌. 45・2. 9-15 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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