研究課題/領域番号 |
11557182
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小堤 保則 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (70205425)
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研究分担者 |
竹松 弘 京都大学, 生命科学研究科, 助手 (80324680)
鈴木 明身 理化学研究所, フロンテイア研究システム, グルーブディレクター (70134533)
川嵜 敏祐 京都大学, 薬学研究科, 教授 (50025706)
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キーワード | CMP-NeuAc水酸化酵素 / シアル酸 / Siglec2(CD22) / 糖鎖 / FACS / B細胞 |
研究概要 |
CMP-NeuAc水酸化酵素欠損(Siglec2(CD22)の糖鎖リガンド欠損)の免疫担当細胞の成熟に対する影響の解析 CMP-NeuAc水酸化酵素は細胞内糖鎖を修飾することでマウスB細胞膜上に存在するSiglec2(CD22)の認識に必要なシアル酸をエピトープとする糖鎖リガンドを生合成する際に必要である。この酵素を欠損させることでマウス免疫系細胞分化に影響が及ぼされる可能性が考えられたので以下の研究を行った。 Siglec2(CD22)はB細胞膜上に存在するB細胞受容体(BCR)の共受容体である。このリガンドの欠損の影響をB細胞を中心に免疫担当細胞の成熟を調べる為、成熟したマウスより免疫担当組織である骨髄、胸腺、脾臓及び末梢血をとり、FACSを用いて各免疫担当細胞構成及び分化に及ぼされている影響を調べた。まず、末梢血において赤血球、白血球及び血小板数を測定したところ、遺伝子欠損による書く細胞数の顕著な変化は見られなかった。また、Siglec2(CD22)系とは関係の薄いT細胞系列の分化にも末梢血、胸腺及び骨髄での分化状態は正常の範囲内であることが明らかとなった。B細胞系列の分化は現在解析中で、脾臓に関してはB細胞分化マーカーの発現より正常範囲内であるが、骨髄では程度は大きくないものの野生型B細胞に比べてCMP-NeuAc水酸化酵素欠損マウスで分化後期の細胞(μ鎖^+,B220^<high>cells)が多くなっている可能性が示された。この件に関しては現在、より詳細に解析を進めている。また、Siglec2(CD22)遺伝子欠損により報告されている腹空内でのB細胞系列の分化の解析も併せて行う予定である。
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