研究課題/領域番号 |
11557182
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小堤 保則 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (70205425)
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研究分担者 |
竹松 弘 京都大学, 生命科学研究科, 助手 (80324680)
鈴木 明身 理化学研究所, フロンテイア研究システム, グループディレクター (70134533)
川嵜 敏祐 京都大学, 薬学研究科, 教授 (50025706)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | CMP-NeuAc水酸化酵素 / シアル酸 / Siglec2(CD22) / 糖鎖 / FACS / 臓器移植 |
研究概要 |
異種動物の臓器を移植した場合、タンパク質性のいわゆる組織適合性抗原の他に、糖鎖性抗原による急性及び亜急性の移植臓器に対する拒絶反応が問題となることが考えられている。現在のところ、ドナー対象となる異種動物であるブタとヒトの間で問題になることが予想される、N-グリコリルノイラミン酸を持つ糖鎖に焦点を絞り、糖鎖以外は野生型と遺伝的背景の同一な遺伝子欠損マウスを用いた異種間臓器移植における評価系の確立を目的とし、以下の知見を得た。(1)臓器移植レシピエントマウスの作製に先立ちC57Black/6への戻し交配を行い、現在N17まで進行した。(2)N-グリコリルノイラミン酸合成能を欠くノックアウトマウスの生化学的解析として、シアル酸特異的水酸化酵素ゲノム遺伝子を破壊したノックアウトマウスについて、その酵素産物であるN-グリコリルノイラミン酸発現は各臓器において検出限界以下であった。(3)Siglec2(CD22)の糖鎖リガンド欠損の免疫担当細胞の分化、成熟に対する影響の解析を行った。移植臓器に対する拒絶反応には当然、免疫系の関与が考えられるが、N-グリコリルノイラミン酸をエピトープとする糖鎖リガンドがマウスB細胞膜上に存在するSiglec2(CD22)に認識されることが知られており、免疫系細胞分化に影響が及ぼされる可能性が考えられたのでB細胞を中心に様々な免疫担当細胞の成熟を調べるたが、遺伝子欠損による免疫担当細胞数及び分化成熟の顕著な変化はみられなかった。
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