研究課題/領域番号 |
11557199
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
北村 繁幸 広島大学, 医学部, 助教授 (40136057)
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研究分担者 |
太田 茂 広島大学, 医学部, 教授 (60160503)
渡邊 敦光 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (00034653)
有薗 幸司 熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (70128148)
杉原 数美 広島大学, 医学部, 教務員 (20271067)
吉原 新一 広島大学, 医学部, 助教授 (00037607)
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キーワード | 内分泌撹乱物質 / 内分泌撹乱前駆物質 / 代謝的活性化 / 薬物代謝酵素 / トランス-スチルベン / トランスースチルベンオキシド |
研究概要 |
1。内分泌撹乱物質の代謝に関する研究 既に内分泌撹乱作用が知られているDDT、ヂィルドリン、ビスフェノールAあるいはその作用が疑われているフェンチオン等の哺乳動物および魚類における代謝について検討を行い、幾つかの代謝物の構造を明らかにし、またそれらの反応に関与する代謝酵素についての解明も行った。さらに、これらの物質が生体内で代謝されることによって、化合物によってはその活性がさらに活性化されたり不活性化されることを見出した。 2。内分泌撹乱前駆物質の検出とその代謝的活性化 生体内において代謝されることによって、初めて活性を現わす内分泌撹乱前駆物質として、トランスースチルベン、トランス-スチルベンオキシド、ジフェニールあるいはジベンチルなどを検出し、それらがエストロジェン活性を現わすためには、芳香環が水酸化される代謝的活性化が必要であることを示した。 3。代謝系を組み込んだアッセイ系の開発 上記内分泌撹乱前駆物質はラット肝ミクロゾームとの反応液をアッセイすることによって検出したが、さらに高感度に内分泌撹乱前駆物質を環境中から検出するために、薬物代謝酵素系を組み込んだエストロジェン検出系の開発を行っている。 4。環境エストロジェンの病理学的検討 内分泌撹乱前駆物質トランス-スチルベンが生体内で内分泌撹乱作用を示すか否かについて、マウス精巣組織への影響についてジエチルスチルベストロールとの比較のもとに検討を行っている。
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